科学哲学、哲学、そして…

まだ明確な論点は掴めていないけれど取り敢えずの覚書だけ…

一ノ瀬先生が主催してる本郷メタフィジック倶楽部にDarrell Rowbottom先生がゲストに招かれて「The Instrument of Science」というタイトルで講演するという情報を得た。

それで事前に少し予習を始めたのだが「カール・ポパー」「反実在論」「道具主義」etc.といったキーワードが浮上してきて日本では来年発売予定となっているRowbottom先生の本のタイトルにもなっている「Instrument of Science」というのは実際には実在しないが現象を説明する道具としての科学理論を構成する原子や光子らを言ってるらしいと理解した。

それで当日、法文1号館の3階で開かれたメタフィジック倶楽部では何枚ものパワーポイントの記述をコピーしたペイパーを頂戴したので後で英語を訳しながら読むとして、実在を否定して認知の問題にいくあたりで最近の私の関心とも大きくオーバーラップしているこの件が、いまだ私の中の解決には至っていないものの頭の中で渦巻くキーワードにはカントの「コペルニクス的転回」や「モノ自体」「先験的観念論」「ヌーメノン」…そして更に遡ってデカルトの「コギトエルゴスム」…

ポパーの『実在論と科学の目的』も読んでおかないといかんらしい…

Rowbottom先生の反実在論の中心になっているのはBiology(生物学)だということも私の覚束ないヒアリングが間違いでなければ興味深いことだった。