『標準 組織学』

アマゾンで『標準 組織学(総論、各論)』を買った。一冊1円で送料のほうが高いくらいだから相当な部数の出た本なのだろう。

共著者である藤田恒夫さんと藤田尚男(ひさお)さんは同姓だが共に1929年生まれの同い年のようだから血縁関係はないようだ。

恒夫さんのほうは東京出身で東大卒業後に新潟大学の名誉教授となった方であり、尚男さんは京都出身で京都府立医科大学卒業後に広島大学大阪大学の名誉教授となった方。

でも共に共通するのは理系の研究者でありながらも「文系人間」と呼ばれていたことのようだ。

養老先生なんかもそうだけど解剖学者には文系の思考を合わせ持った方が少なくないのかも知れない。ましてや組織学なんて電子顕微鏡で覗いたミクロな世界をマクロな世界に住んでいる一般の人たちに理解できるように再構成して説明するには文系の思考が求められたのかも知れないし。

『標準 組織学』を読んでいると解剖学の面白さというか「学の真髄」が感じられて喜びが溢れてくる気がする。

藤田恒夫さんのほうは以前、何かのご縁でお名前を記憶しているのだが、何の関係だったのか思い出せないのが残念だ。「骨学」についての本もお出しになってらっしゃるから、昔、骨の勉強していた頃の記憶かも知れないし、もしかしたなら恒夫さんの書いた肉眼解剖の本を持っていたかも知れないが思い出せない…。

『腸は考える』という著書もあるから昔、「肚文化」の調査をしていた頃に生物は腸から始まったなんて知見と合わせて記憶していたのだろうか…?思い出せない…

若年性の認知症の始まりだろうか?

 

つづく