当為の証明
本郷、正門前の井上書房さんで鍼灸の本を数冊買った。
井上書房さんは自然科学系の本を中心に扱っていながらも医史学や東洋医学関係の本も充実してるから度々利用させていただいている。
ついでに伸松堂書店さんで松坂佐一さんの『プラトンと法律』と太田勝造さんの『裁判における証明論の基礎』を買った。
それというのも、今日は太田勝造さんの最終講義だということを正門を入ったところの立て看板で知ったのだ。
一ノ瀬先生の『英米哲学入門』では「事実と規範」とされている「である」と「であるべき」の後者の「当為=当に為すべきこと」こそがプラトンの言う「イデア」であり、事実と当為の問題が哲学二千年の課題だったと言ってよいのかも知れない?
それで、私のような素人でも朧気ながら見えてきたのは法学には大別して実定法学(法解釈学)と基礎(理論)法学とがあり太田さんが取り組んでいる「証明」の問題は基礎(理論)法学に該当するらしいということだ。
つづく