京都

京都に来ています。

高速バスに揺られて8時間。京都駅に着いたのは午前5時でした。

とりあえず京都に来ると必ず立ち寄る駅前の「なか卯」で腹ごしらえ。私と同じく旅人らしき人たちで席は埋まっていて、みな眠りながら時間が経つのを待っているかのようでした。

辺りは静まり返り、夜の京都は東京ほどネオンも点いていなくて薄暗い景色の中で不気味なくらいでした。

とにかく、イベントは午後の1時からですから、早すぎるけれど場所の確認だけしとこうと歩き出し、「京果会館」の場所に辿り着いたら、さてこれからどうしよう?

まだ7時だし、どうして時間を潰そうか?などと働き盛りの中年が「ちい散歩」か「加山雄三のゆうゆう散歩」か、はたまた高田純次の「じゅん散歩」か?というくらいの贅沢な余暇を過ごしてしまっている。

途中、道端で凄く良い松茸の香りが漂っていると思ったら、シャッターを開放した店の中でお爺さんが松茸を皿の上に盛り付けていた。「凄く良い匂いですね、それ一皿おいくら?」と尋ねると「そうかい、私は単に盛り付けてるだけだけどね。一皿2500円だから安いよ」と。全国どこに行っても気難しそうな人はいるらしい(笑)。

ふと見つけた書店のウインドウに「華ひらく皇室文化」のポスターが貼ってある。明治期の皇室文化って和洋折衷の当時としては最先端の日本文化だったんだろうな…と興味深く眺めていたら、朝早くから支度していた書店の主が「ああ、割引券あるよ、持ってく?」と人懐っこい笑顔で渡してくれた。

こんな些細な人情の触れ合いを楽しみながらも京都文化博物館に行ってみようと地下鉄を探す。

烏丸御池で下車し地上に上がると、あれ?あんな立て看板が!
f:id:jinsei-tetsugaku:20181020094444j:imageNHKの建物に掲示された「京(みやこ)のかたな~匠のわざと雅のこころ」。

これは見たいなあ、と思ったけど今日のスケジュールでは行く間がない。

「またの機会に!」と諦める。